大規模修繕の方式は従来大きく分けて2つあるとされてきました。
それは 1)設計監理方式と 2)責任施工方式です。
設計監理方式とは、コンサルティング会社が仕様設計を行い、施工会社の選定を行った上で、その施工を監督(監理)するものです。第三者が入るため、不正が起きにくいというイメージがあり、大型のマンションを中心に最近増えています。費用的にはコンサルティングの費用分が上乗せになります。
一方、責任施工方式とは、最初に施工会社を選定し、その会社が仕様設計と施工を一貫して行うものです。コンサルティングの費用がかからない反面、完全に「おまかせ」することへの不安を持つ人もいます。居住者が互いに顔見知りな中小型のマンションでよく採用されます。
このどちらの方式がベターか、という質問を良く受けますが、実はどちらにも欠点があり、一長一短というのが正確な答えとなります。
例えば設計監理方式では責任の所在が不明確になりがちです。例えば大規模修繕後、数年経って不具合が出た場合、改修仕様が原因であれば施工会社として責任を負えないことになりますが、原因が特定できない場合もありなかなか難しい問題です。
一方、責任施工方式の場合は、担当する施工会社の力量に大きく結果が左右されることになります。最近はほとんどみかけなくなりましたが、施工会社に有利な仕様を組まれるのではと居住者が心配することもあります。
最近は上記の2方式の欠点を克服する方式も浸透しつつあります。
それは経験豊富な施工会社Aが仕様設計を行い、その後改めて公募で選んだ別の施工会社が施工を行う方式です。マンション管理士などが第三者の立場からアドバイザーに入ることもあり、監修方式と呼ばれることがあります。トータルとしては設計監理方式よりも割安なコストが期待できます。
ただし、本当に良い大規模修繕工事を行うには、どの方式を選択するかよりも、「管理組合を活性化させること」、が一番大切ということは是非ご理解下さい。
(回答者 マンション管理士) ★★ 大規模修繕のお役立ち情報は 大規模修繕ネット で ★★