給水管・排水管改修工事

ヤシマ工業の給水管・排水管改修工事とは

築年数を重ねたマンションが抱えるお悩みに「給水管・排水管の劣化」があります。直接目にする機会が少ないため「水の濁り」「詰まり」などの症状が現れても、抜本的な対応を先延ばしにしがちです。しかし、劣化が進むと漏水事故など建物や生活に大きな影響を与えます。

マンションの給水管・排水管 「動脈硬化」が
進んでいませんか?

冒頭でショッキングな画像をお見せしてしまいましたが、築50年のマンションのキッチン系統で使用されていた排水管の断面写真です。錆がびっしりと付着し、水の通り道を塞いでいるのがわかります。

こちらのマンションがとてつもなく無茶な使い方をしていたわけではありません。数十年という使用の間に錆や堆積物が付着、劣化が進み、多少なりとも似たような状態になっているマンションが実はたくさんあります。

マンション中に張り巡らされた給水管・排水管は、人間の体にたとえると血管のようなもの。生活用水を各戸に届け、循環させるライフラインの要と言える大切な設備だからこそ、詰まったり、破損したりすると暮らす方の日常生活に甚大な影響を及ぼし、場合によっては漏水事故から損害賠償に発展するケースもあります。

あなたのマンションの給水管・排水管は大丈夫ですか。

簡単30秒! 給水管・排水管
「動脈硬化度」セルフチェック

心当たりのある項目に
チェックを入れてください。

  • シャワーや蛇口の水の勢いが弱い 1
  • 水のにおいや味が変わったような気がする 1
  • 水を流すと「ゴボゴボ」と音がする 1
  • キッチンや洗面台、浴室など水回りが臭う 1
  • 天井や壁、床にふくれやシミのようなものがある 1
  • 築25年以上 1
  • 水が赤っぽい、濁りがある 2
  • 排水口の流れが悪い、詰まる 2
  • マンション内で漏水が起きたことがある 3
  • 0 経過観察 ひとまず気になる症状は見られませんが、管内部の汚れを除去する高圧洗浄など定期メンテナンスを実施し、給水管・排水管の健康を保ちましょう。 また、長期修繕計画に給排水管改修工事が予定に組み込まれているかチェックをしましょう。長期修繕計画はマンションの未来の予定表です。計画が無理なく実行できるよう定期的に点検し、備えておくことは、給排水管だけではなく建物全体の健康を維持することにつながります。
  • 1~2 「動脈硬化」の疑いアリ。
    できればまずは劣化診断を。
    少し心配な症状が見られますので、できれば劣化診断を受けて状況を確認し、管理組合内で先々の計画について、考え始めていただくことをおすすめします。 給水管・排水管の改修は管理組合内での意見交換や工事範囲の検討、資金の準備など、事前に話し合いが必要な内容がたくさんあり、準備に数年間を費やすケースも珍しくありません。すぐに劣化診断の実施や工事が難しくても、いずれ必ず動き出さなければいけないタイミングがやってきます。まずは管理組合内での情報収集や意見交換など、できるところから始めてみることもとても大切です。
  • 3 点以上 「動脈硬化」要警戒!
    早急に劣化診断を。
    給水管・排水管の寿命は30~40年と言われており、水質の変化やつまりは劣化が原因で起こる症状のひとつです。給排水設備は壁内や天井裏などに設置されており、普段目にすることが少ないため、症状がかなり進行していてもなかなか気づくことができません。 しかし、ひとたび漏水が発生すると深刻な被害や損害賠償に発展したり、建物そのものにもダメージを与えます。給水管・排水管改修はマンションを建て替えない限り、いずれ必ず必要になる工事です。特に耐用年数近くまで使用している場合は早急に劣化診断を受け、今後の方針について管理組合内で協議を始めていただくことをおすすめします。

給水管・排水管だけじゃない。 提供するのは「建物の総合医療」

「給水管・排水管はマンションの血管」とお話ししましたが、人間の体同様、マンションを構成するパーツも 「血管」だけではありません。特に給水管・排水管の改修を考える年代になれば、建物の色々なところに不具合がでてきたり、時代に即した機能向上を求める声もあがってきます。

ヤシマ工業が目指すのは「建物の健康」。だからこそ給排水設備の状態はもちろん、先々も見据え、マンション全体に視野を広げて最適解を考えます。

ヤシマ工業には、給水管・排水管のプロフェッショナルである管工事施工管理技士のほか、建築士、建築施工管理技士、マンション管理士、石綿作業主任者など多数の資格者が在籍しています。それぞれ専門分野の知識と経験を活かし、「マンションが健康でいるためにはどうすればいいのか」を一緒に考え、管理組合様の“今”と“これから”をサポートします。

「そろそろかも…」と思ったら 準備~工事までの流れ

STEP1

問診・現状確認

ささいなことでも構いません。まずは日常の使用において気になっている点、困りごとなど、忌憚なくお聞かせください。

STEP2

劣化診断

調査員が問診時のお話、現地調査、図面などをもとに診断内容を組み立てます。実際の調査では目視調査の他、内視鏡や超音波などを用い管の状態や内部の様子を確認します。

STEP3

現状認識と方向性の検討

劣化診断の結果を踏まえ、今後の方向性を検討します。工事をするのであれば、具体的な計画に向けて動き出しましょう。一旦、工事を見送ると判断した場合でも、マンションを使い続ける限り、必ず工事が必要なタイミングがやってきます。長期修繕計画に予定を組み込み、資金の準備などできるところから体制を整えていきましょう。

STEP4

工事計画と見積の作成

現状から最適な工法や工事範囲などを具体的なプランに落とし込み、見積を作成します。修繕積立金の状況も踏まえ、現実的な内容になっているか見積内容を改めて検討・精査します。

<代表的な2つの工法をご紹介>

1. 更新工事

「更新工事」は劣化した給水管・排水管を取り外し、新しい管を取り付ける工事です。管自体が新しくなりますので、気になる不具合は解消されます。また、近年の給排水管は錆びにくく、機能・性能ともに向上していますので、ひとたび管を交換すれば、その先数十年は同様の更新工事をせずに使用することができます。

2. 更生工事(ライニング工事)

「更生工事(ライニング工事)」は現在使用している給水管・排水管内部を樹脂でコーティングして補強する工事です。更新工事よりも工期は短く、費用は安くなりますが、管自体は古いままなのでいずれ交換(更新工事)が必要になります。一般的に、更新工事を実施するまでの延命処置として採用されることの多い工法です。

STEP5

着工前準備

組合員をはじめマンションで生活されている方に向けて工事説明会を実施します。給水管・排水管の工事は、水の使用制限や住戸内の作業など、マンションにお住まいの方全員の協力が欠かせない工事です。日常生活に影響がある項目については特に丁寧に説明し、工事への協力と理解を促します。

STEP6

着工

給排水管はマンション全体に配置されていますので、工事は各お部屋が連動して進んでいきます。工事期間中、ずっと水が使えないわけではありません。工事の内容や範囲にもよりますが、1週間前後、水の使用や排水制限をお願いする場合があります。工事期間は50戸位の中規模マンションで3ヶ月程度が目安となります。

STEP7

工事完了

定期的なメンテナンスを実施し、給水管・排水管の健康を保ちましょう。